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カテゴリー:コトバ

2006.4.24

「そうですね」のお国事情

某お昼の長寿番組じゃないけど「そうですね」について。

今、勉強中のフランス語で言えば「Vous avez raison.」。
直訳すると「あなたには理由がある」となるのでしょうか。
アナタにはアナタの理屈、ワタシにはワタシの理屈、といった感じがフランスっぽいなぁ、なんて感じたワケです。
「C’est ça」という、もっと軽い言い方もあります。

英語で言えば「That’s right.」あたりでしょうか。
「それは正しい」とキッパリ正否を断定している感があります。

タイトルでは「そうですね」としていますが、上の英・仏の例では「おっしゃること、ごもっとも」的な強めのニュアンスがある気もします。

それでは日本語では?
「そう」は漢字で書くと「然う」。
・・・今、辞書を引いて知りました。
「然り(しかり)」という字を使うんですね。
「自然」の「然」ということもあり、「在るべき物が、在るべき所に在る」という個々人の意図とは関係ない状態を表している感じがあります。

かなり乱暴なイメージで見てみましたが、お国がらが出ている気がして面白いなぁと思いました。

他の国の言葉では、どうなんでしょうね?

2005.8.22

リエゾンとコンニャク

フランス語が厄介な理由の一つにその単語の読み方の変化、というものがあります。具体的には「リエゾン」「アンシェヌマン」「エリジオン」という名前のついた法則です。

例えば。
Vous aves une auto?
「車を持っていますか?」という文章。
単語で読むと「ヴ」「アヴェ」「ユヌ」「オート」という言葉が、文章としてつながると「ヴザヴェユノート」という具合にズルズルっと混ざり合ってしまうのです。

ま、これはフランス語に限らず、他の言葉でもあることです。英語だったら「in a box」を「イン・ア・ボックス」ではなく「イナボックス」というように読んだり、岡山弁だったら「ワシはね」が「わしゃーのォ」になったり。(ああ、ローカルな例え!)

それにしても何にしても。前後の言葉で混ざり方が変わってくるので、初心者としては、かなーり混乱してしまうのです。

でもね。コレって筑前煮のコンニャクに似てるかも?って思ったんです。煮物に入れるコンニャクは、味がしみやすいように手でちぎったりするものですが、なーんとなくフランス語の単語も「お互いに味がしみてる」と思えば暖かい目で見守れるような気もしてきます。

ロンドンのセントラル・パークだっけ?腐ったり痛んだりした木の枝を落とす時に、ノコギリでスパっと切った断面には微生物が繁殖しにくいので、軍隊が実習を兼ねて(!)ダイナマイトで破壊するそうです。そうすることによって、微生物が発生し、虫が住み着き、小鳥もやってくる、という食物連鎖が生まれやすくなるとか。これも「混ざりやすく」した例と言えなくもないかもしれません。

グラフィックスで言えば、グラデーションのようなものです。
映像で言えば、モーフィングのようなものです。
音でいえば、クロスフェードのようなものです。

・・・と、あの手この手でポジティブに考えようとしてみたワケですが、やっぱり。

むーずーかーしーい!(@_@;)

【今日の気になったニュース】
いきなり新コーナーを作ってみました。(^_^;) あまり重要ではないかもしれないけど、個人的に好きなニュースをピックアップしてみようと思います。でも、きっと不定期。

ベトナムで「世界一美しい洞窟」が発見される
世界一かぁ!どんな感じでウツクシイんだろ?いまだに発見されていなかった洞窟があるってのも驚きです。ベトナムも行ってみたいなぁ〜!

2005.8.20

フランス語

実は、1ヶ月ほど前から細々とフランス語を勉強しているんです。

もともと、語学は相当苦手でした。学生のころの英語なんて苦痛で苦痛で・・・。でも、ありきたりですが海外に旅行に行くと「もっとコトバが自由にしゃべれたら楽しいんだろうなぁ」と思ってしまうんですよね。

英語圏以外の国(ほとんどそうでしたが)に行く時は、行きの飛行機の中で挨拶と数、あと必要最低限のコトバを必死で暗記します。もともと記憶力には全く自信がないので、本当に必要最低限のものでせいいっぱいなのです。あとは、ホテルやお店でも英語が通じる国があるし、いざとなったらノートに簡単な絵を描いて筆談で何とかします。

それでも、やっぱり言葉が通じたら楽しいんだろうなぁ、と思う場面が出てきてしまうのです。現地で、趣味の話が合いそうな人と出会った時とか!

以前から「何かラテン語系の言葉を勉強してみたいなぁ」と思っていたんです。数年前、英語を勉強しなおしていたのですが、フと英語圏の国にあまり興味がないことに気づきました。仕事で使うことを考えると英語はかなり有用です。でも、なーんか気がすすまなくなってきてしまいました。それならラテン語系をやってみよう!と思ったワケです。

ラテン語系の言葉といえば。イタリア語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語、あたりでしょうか。それぞれの言葉のワタシ的な長所・短所はこんな感じ。

■イタリア語
長所:イタリアにはまた行く気がする。
わからないことはアキさんに教えてもらえるかも。(笑)
短所:イタリアは意外と考え方がコンサバな気がする。

■フランス語
長所:昔、第二外国語で少しかじったことがある。
(全く役に立つレベルにはならなかったけど)

考え方が、ちょっと屈折ぎみな感じが良さげ。(笑)
新しいもの(アートなどで)への順応性がありそうな気がする。
アフリカで通じる国が多い。モロッコあたりも行ってみたいし。
ドビュッシーの国だから!
短所:読み方が難しい。

■スペイン語
長所:南米の広い範囲で使われている!(これ、かなり魅力的です!)
短所:なんとなく、音があまり好きではない。

■ポルトガル語
長所:ブラジルで通じる。ジーコのインタビューも通訳ナシでわかる?!
短所:他の3つにくらべて、勉強する手段が少なそう。

で、結局フランス語を勉強することにしたのです。

語学の勉強の定番といえば、NHKラジオ講座!英語は通年のプログラムが主なようですが、その他の外国語は半期(もしくはそれ以下)で、新しいタームが10月から始まります。

余談ですが上でリンクしているNHKのページ、いまだに「2002年度」だの「2003年度」だのって記載されているんだけど?(苦笑)でも、サイトマップに「ラジオ第2」が載っていないところを見ると、過去のページが残っているだけなのかもしれません。検索で入ってくる人もいるし、過去のページを残しておいていいのかぁ?(←職業病的な心配してるし:笑)

タイムテーブルによると、今期のフランス語講座・応用編のプログラムは 「ナオとリリーの博物誌」。博物誌!いいねぇ〜!

話がそれましたが、半期モノの講座は・・・。
・ドイツ語講座
・ハングル講座
・フランス語講座
・スペイン語講座
・中国語講座

・ロシア語講座
・イタリア語講座

それ以外にも、もっと短期集中な講座も。
・アラビア語講座
・ポルトガル語

ロシア語・アラビア語あたりも面白そうだよなぁ〜。・・・と欲張る前に、フランス語をがんばります。

もしもフランス語に限らず他の言葉でも、「ここらで一つ、新しい言葉でも覚えてみようかな?」という方、いらっしゃいましたらお互いがんばりましょう!フランス語仲間も募集中!(笑)

言葉の組み立て方は、すなわち考えの組み立て方にも通じると思うので、なんだか面白いです。音自体も、聞き慣れない響きが新鮮。そういえば、仕事をしていて行き詰まった時とかに、呪文のように動詞活用を唱えてしまうという奇妙なクセがついてしまった気がする今日このごろ。(笑)

ここのブログでもフランス語の勉強中に思いついたことなども、例によってとりとめもなく語っていこうと思います。