2004.7.7
リンクリンク! 東京&横浜ストリートマップ
以前、何かで紹介されていたのを見つけてちょっと気になっていた地図の本。近所の本屋で見つけて、買ってみました。
私は方向音痴です。地図から街を想像することはできるので、地図さえあれば目的地にたどり着けないことはないのですが、街から地図を想像する能力は、はげしく欠落している模様。まーったく道、覚えないもんなぁ。(苦笑)
以前、地図をクルクル回しながら車の助手席でナビしていたら、運転者から「それって、方向音痴の証拠だよ!」とスルドク指摘されてしまったことがあります。さらに、右と左の判別も苦手だしなぁ。ナビとしては最低かも。(^_^;
それでも右と左は、かつて免許をとった時に「曲がりやすい方が左」とインプットされたので、少しは改善されたような気が・・・します。(あまり自信がない)
話がそれましたが、この『リンクリンク!』、地図を見るのが苦手な女性をターゲットにしているようで(記載されているお店も女性好みのものが中心)、エリアとしての地図ではなく、あくまでストリートを歩く感覚を重視しているのです。ちょっと細長いページにメインとなるストリートを記載、というスタイルが基本。もちろん全体の地図も載っているので、それをインデックスとしてお目当てのストリートを引くことができるのです。つまりは、地図をクルクル回さなくても、はじめから回した状態で記載されていると言えるでしょう。
そういえば、日本の住所って、「街区」を示していますが、ヨーロッパの国(私が訪れたことがある国ですが)など、「ストリート」を基準にしてますよね。日本だったら「○○町△丁目」というところがヨーロッパ(おおざっぱですみません)では「○○通り△番地」という感じ。そのため、どんなに小さな路地にも名前がついています。ツーリスト・インフォメーションでもらう地図(これを見るのが大好きです!)に、ところ狭しと通りの名前が記載されています。
おそらく、行政などが管理するには日本の住所の記載方法の方が便利なのでしょうね。とりあえずは目的の場所を「町→丁目→番地」と絞っていくことで簡単に見つけることができます。「○○通り△番地」式の場合、郵便配達にしてもタクシーにしても、通りの名前がインプットされていないとかなり不便なのでは?という気がします。それでも、生活に根付いた感じがしていいなぁ、と思う面もあります。
・・・また話がズレましたが。
そんなワケで、ストリートを中心とした地図を載せているというこの本、ちょっと戸惑う点もあります。たとえば直行している「青山通り」と「骨董通り」が見開きの隣り合ったページに載っていたりするのですが、当然のことながら方位が変わってしまっています。もしかしたら、方向感覚のキッチリした人からすると、「この方がわかりにくいよ」と言われてしまうかもしれません。それを差し引いても、ストリートを歩く感覚を地図にしたこの本、いろいろと面白い発見がありそうなのです。
記載内容については前述の通り、女性好みのお店が中心となっていますが、それに加えていろいろと見ていて楽しくわかりやすい工夫がうかがえます。いくつかピックアップしてみましょう。
通りの入り口や目印になる建物の写真が掲載されている
方向音痴にとっては、「どこの角を曲がれば良いの???」というのもかなり難しい問題です。それをこの本は親切にも通りの入り口の写真を掲載してくれています。しかも「○○のすぐ左を入る」というようなアドバイス付き。
デパートなどの大きな建物はロゴ併記
地図をぱっと見た時に、見なれたロゴで示してあるので、目印となる場所がすぐに見つかります。
ストリートの入り口からの距離が一目で
入り口付近を「0m」として、そこからの距離をあしあとマークとともに記載しています。地図の縮尺や、スケール・バーよりも「どのくらい歩けば良いの???」ということがわかりやすくなっています。距離感がない人は・・・が、がんばってみてください。(^_^;
地下鉄の出口の方向を表示
地下から地上へ。これも方向音痴にとってはかなりの難関です。だって階段は曲がってるしねぇ。(汗)ページに載っている地図のスケールによって、地上への出口のルートが描かれていたり、密集している場所では矢印による方向表示のみとなっていたりしますが、地上に出た時、「今、どっちに向いているの???」がわかりやすくなっています。
大使館は旗のイラスト入り
あまり日頃お世話になる場所じゃないですけど。地図に旗が載っていると、なんだかカラフルになって、楽しいじゃないですか!(笑)
谷中霊園の有名人のお墓表記
・・・べつにお墓が好きなワケじゃないんですけど。(^_^; このテの女の子向けの本なのに、谷中霊園まで載っているあたりに好感度上昇。(笑)ちなみに横山大観さんや、宮城道雄さんなどのものが載っています。あ、東京駅付近の将門塚も載っている!(何をチェックしてるんだか)
ブランド・インデックス
縦軸にブランド名、横軸にデパートとわかりやすい表が載っています、「このブランド、あのデパートに入っていたっけ???」という時には便利かも。
路線図も広範囲を網羅
山手線付近に毛がはえた程度の路線図しか載っていないものは、意外と不便だったりします。ここでは東は船橋、西は中央林間あたりまで。ちょっとデフォルメしすぎなのがたまにキズですが。山手線内の駅、ずいぶん端折ってるもんなぁ。別図をつけてくれていたらよかったのにー。あと、「東京&横浜」としているだけあって、横浜はもちろん、横須賀あたりまで載ってます。
吉祥寺の地図も載っている
・・・いや、近所だから便利だなーと。(笑)
ひとまず、こんな感じでしょうか。方向音痴を自覚している人だけではなく、方向感覚に自信のある方が見ても、ちょっと違った目で町を見ることができて楽しいかもしれませんね。
2004.7.4
「勝ち組」「負け組」なんて言うけれど
女子バレーの柳本監督の座右の銘は「負勝」。「負けを知ってるものは勝つことの大変さ大事さをすごく良く知っているんだ」ということだそうです。これが言えるのは、何もスポーツの世界だけではないはずです。
* * *
現在、世界で一番威張っている国で成功している人の先祖の中には、やむにやまれる理由で、しぶしぶ未知の大陸に渡っていった人もいたことでしょう。
その本国の「太陽の沈まない帝国」と言われた国も、ローマ人たちからみれば、ただの田舎の島だったかもしれません。
そのローマでの重要な都市だった町も、ギリシャの新しい入植地から始まったものもあるでしょう。(ちなみにナポリは「ネアポリス=新しい町」というのが語源だと聞いたことがあります)
そのギリシャだって、エジプト人からすれば「海のむこうの新興国」だった時代もあるでしょう。
エジプトをはじめとする、素晴らしい古代文明を築きあげた人類も、上手に木の上を渡り歩く種族に食べ物を奪われて、やむを得ず木から下りて森を出て、危険な平原へと生活の場をうつしていった動物の末裔かもしれません。
その当時から地球を我がもの顔で歩き回っていた「ほ乳類」も、発生した当初は巨大なトカゲたちに踏みつぶされないように、ものかげで息をひそめて暮らしていたこともあったでしょう。
巨大化していったトカゲたちの先祖も、豊かな海の中での生存競争に負けて、危険な丘にあがっていくことになった、というのが本音かもしれません。
海の中でも「食べる側」に成長した動物たちも、細胞ができたころには植物みたいな丈夫な細胞壁をうらやましく思っていたかもしれません。
このように、爆発的な進化をとげていった動物細胞たちも、隕石にくっついて、広大な宇宙を彷徨っていたかったのに、運悪くできたばかりの星に落ちてしまったアミノ酸が元になっている可能性もあります。
・・・そんなことを辺境の島国で思いをめぐらせてみました。
2004.6.24
土門拳全仕事・傑作展
土門拳全仕事・傑作展 土門拳記念館開館20周年記念
会期:6月24日(木)〜7月23日(金)10:00〜20:00
会場:そごう美術館
・・・え?!もう20周年なの?
これにはかなり驚きました。酒田市にある土門拳記念館開館は谷口吉生氏設計の素晴らしい建築です。
以前、建築目当てで見に行ったことがあるのですが、展示物である写真の素晴らしさにもかなり感動した覚えがあります。「古寺巡礼」シリーズの写真集、2冊も買っちゃったもんなぁ。(笑)
特に感動した室生寺には実際に行く計画を立てたことがあるのですが、運悪く台風が直撃して修復しなくてはならないくらいの被害を受けてしまったとかの理由で断念したことがあります。また計画を立てなきゃ。
今回の展覧会は、横浜ということでちょっと遠めですけど、行けない距離じゃないのでぜひ行ってみようと思います。
追:
先日、ここで書いたデンマークポスター展、まだ行けてないんです。。。ここのところ、ちょっと体調不良で外出をひかえてるんですよ。26日までなので、なんとか行けたらいいなぁ。・・・って、あさってまでじゃん。(汗)