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カテゴリー:イロ・カタチ・映像

2007.12.10

海の中:歩行者用

その場所は夜になると真っ暗になるのです。
横断歩道があって、信号もあるんだけど
車も滅多に通りません。

本当は
信号なんてつけなくてもよかったのかもしれません。
あるいは
昼間通学する子供達のためについているのでしょうか。
いずれにしても
夜の信号は退屈そうに
暗闇の中で「ぼう」と光っていたのです。

歩行者用の押しボタンを押します。
「ほら、仕事だよ?」
信号たちは、にわかに気ぜわしくなってきます。

空気の色が変わります。
日頃見慣れているはずの青い光は、
赤い暗闇を一変させたのです。

「海の中、みたいだね」

つかのまの海中散歩。
そして空気はもとに戻っていきました。

2007.12.8

メーテルリンク錠

道ばたに白いタブレットが落ちていました。

よくよく辺りを見渡すと、
ここにも。あそこにも。

アスファルトの上だったので、
小さな白い粒も何とか見つけることができます。
誰かが落としてしまったのでしょうか。

チルチルとミチルを家まで導いたパンのかけらのように
帰路の目印になっているのでしょうか。

それとも、
誰かをどこかに誘っているのでしょうか?

2007.12.6

黄色と青の二原色

暗がりで電球の上に手をかざすと、
手は赤く透けてみえます。

これと良く似た現象で、
青いセロファンを黄色味がかった電球の上で重ねていくと、
ある時「フ」と血のような赤が現れるというのです。

突然変異のように現れる赤。
でも、おそらくこれは必然です。

青が濃くなりすぎて昇華されて現れる赤。
これをつきつめていけば、
現在のような三原色ではなく、
二つのパラメータで色を表現できるようになるのでしょうか。

あの、ポラロイド社でこの原理が研究されていたという話ですが
何か応用された技術があるのでしょうか。
不思議で気になる現象です。

参考文献:
目玉と思想の美学 図像学入門』 荒俣 宏 著
第十三章 ゲーテ的な写真