akiyo.jp

2007.12.10

海の中:歩行者用

その場所は夜になると真っ暗になるのです。
横断歩道があって、信号もあるんだけど
車も滅多に通りません。

本当は
信号なんてつけなくてもよかったのかもしれません。
あるいは
昼間通学する子供達のためについているのでしょうか。
いずれにしても
夜の信号は退屈そうに
暗闇の中で「ぼう」と光っていたのです。

歩行者用の押しボタンを押します。
「ほら、仕事だよ?」
信号たちは、にわかに気ぜわしくなってきます。

空気の色が変わります。
日頃見慣れているはずの青い光は、
赤い暗闇を一変させたのです。

「海の中、みたいだね」

つかのまの海中散歩。
そして空気はもとに戻っていきました。

コメント

  1. 2007.12.10 16:55

    おおーーー!!!
    今回は色のお話というよりも、ポエムだよ!!!
    昔、日本在住時、何気なく深夜の信号と付き合ってきたけど
    こんな事思わなかったーーー!!
    でも、こう読むと、確かにそんな感じ!!
    いつもながらikeちゃんの着眼点というか感覚に脱帽です〜!!

  2. ike

    2007.12.10 21:50

    > 今回は色のお話というよりも、ポエムだよ!!!
    そ、そぉ?(^_^;
    でも、雰囲気分かってくれて、ウレシイよ〜。
    この感覚は、昔、実家があった近所の信号で感じたもので。なんとなく思い出したので半フィクションの散文でまとめてみました。

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