2010.5.20
『蛇婿入り』の結末
仕事をしつつ小澤俊夫氏の「昔話へのご招待」を聴いていました。
その中で紹介されていたお話の一つが『蛇婿入り』。
若い娘の元に毎晩通っていた謎の男。
怪訝に思った娘の母親が、
男の着物の裾に長い糸をつけた針をつけておいて
男がどこから来るのか探ったところ、
男の正体は蛇だった・・・。
という、お話。
時代・地方によっていろいろバリエーションはあるようですが、
面白いなぁと思ったのは、その結末の違い。
一般的なものは娘の胎内に残された蛇の「種」を
桃酒、煎じたヨモギ、菊酒などによって流すというもの。
でも、古事記にも似たような話があるそうで、
こちらの結末はかなり違ったものになっています。
男の正体は「三輪山」から来た蛇の神様ということがわかり、
無事生まれた子供は「オオタタネコ(大田田根子?)」という名で
神の子とされた。
こんな感じ。
おおざっぱに言えば、
八百万の神への信仰と、仏教伝来以降の宗教観の違いということになるのでしょうか。
なんだか面白いなぁ、と思いました。
本題からはそれますが、桃酒って美味しそうですね。(^o^;