akiyo.jp

2007.6.3

BLUE PRINT

BLUE PRINT(2001年)
http://www.akiyo.jp/blueprint/

テーマは「空間」と「途中経過」。通常、WEBサイトのコンテンツはクリックによって一瞬で別のページにジャンプします。これを一瞬で全く別のものになるのではなく、移行の途中経過それ自体を楽んでみては、と企画したのがこの作品です。

それぞれの空間にいる、赤・黄・緑の人に触れると、類似の空間ボキャブラリーをモチーフとしたアニメーションを通じて別の空間へと移行します。このとき、2次元と3次元、あるいはソリッドとボイドは曖昧なものとなります。

■青焼き空間
BLUE PRINTは日本語では「青焼き」「青図」「青写真」などと呼ばれている。トレーシングペーパーに描かれた建築などの設計図面を複写する手段として使われているものだ。設計が進むにつれて図面は修正され、変化していく。そのイメージと空間自身の変化を重ね合わせてみることにした。

■空間ボキャブラリー
空間を構成する要素としての「柱」や「壁」「ドーム」などを空間ボキャブラリーと呼ぶことがある。それらを文法にのっとって配置することにより、一つの空間が生まれるという訳だ。ここで、いくつかの空間ボキャブラリーを選択し、それらを組み合わせることにより、それぞれのシーン(空間イメージ)を作ることにする。ここで選択した空間ボキャブラリーは以下の通り。

・列柱
・ドーム
・格子
・アーチ
・フレーム
・スパイラル(螺旋)
・階段
・キューブ
・円錐・角錐
・うずまき
・波型(あるいは曲面)
・スラブ(床等の板状のもの)

■シーンからシーンへ
一つのシーンから別のシーンへと変化していくとき、共通(あるいは類似)の空間ボキャブラリーを介してつなげていくことができる。どのシーンにどの空間ボキャブラリーが使われているかを「シーン・空間ボキャブラリー相関表」として示す。

シーン・空間ボキャブラリー相関表 >>>

■人型アイコンの役割
人型アイコンへのロールオーバーにより、ある空間から次の空間に移動する。この人型アイコンには、リンクボタンとしての役割の他にもう一つ重要な役割がある。それは、空間のスケール感を表現することである。人型アイコンがなければ、この空間はどのくらいの大きさのものか、全くとらえることができないものになってしまう。

■モノの中からモノが生まれる。思考の中から思考が生まれる。
建築に限らず、何についても言えることであるが、あるデザイン、ある思考が突然変異的に発生するということは少ない。全くないと言う自信はないので「少ない」と言っておこう。とにかく、突然表れたように見える発想でも、思考のバックグラウンドとして、その人が生まれてからの記憶があり、さらには人類が今までに経験してきたことから学んできたものがある。

また、ある時点では完成型とされるものでも、少し時間がたてば、次のカタチへの途中経過として捉えることができるだろう。別の見方をすれば、一つのものから派生した要素が、さらなるカタチへと変化していくとも言える。「BLUE PRINT」ではこの変化の様を表現したかった。

ここで、注意していただきたいのは、「進化」ではなく「変化」だということである。一つのゴールを目指しているのではない。

▼追記ここから

実は、『BLUE PRINT』の企画は『彩音』を作っている時に思いつきました。なーんとなく構想をつめつつ1年後にでき上がった、というワケです。
これもたしかFlash4を使って作っていて、当時は「塗り」の透明度が設定できなかった(多分)ために透明っぽく見える「塗り」のグラデーション・サンプルをつくって、それをもとに色を割り当てたりしていろいろ苦労した覚えがあります。今だったら簡単だったよなぁ〜。
ちなみに線分はトゥイーンで動かしています。ソースはまさに「魔窟」そのものです。(笑)

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