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2005.8.5

通り過ぎた風景

「あの、曲り角を歩きたい」

異国の地にいながら
日本の、それも何の変哲もない曲がり角を
無償に歩きたくなった。
以前は日常の中で、ただ通り過ぎていただけ曲がり角。
沢木耕太郎の『深夜特急』の中に
そんな感じの描写があった気がします。

私はそこまで長いこと海外を旅した経験はないのですが、
沢木さんとは逆に、
日本にいる時に旅先での風景をフと思い出すことがあります。

それも、特別感動した風景とかではなく、
ただ通りすぎただけだと思っていた風景。

今日みたいなシトシト雨の日、
少し途方にくれながらあるいた石畳だったり。

道の中央に排水溝があって、
そこに向かっての水勾配がとってあるデコボコ道。

その日の宿が決まらず、
半ばボー然としながら重いかばんを引きずって歩いた
フランスの田舎の村だったり。

チュニジアの小さな町の、
新市街と旧市街をむすぶ埃っぽい道だったり。
お土産モノ屋とも日常雑貨屋ともとれる小さな店。

好奇心むき出しの男たちの視線。(コレ、かなりツラかったです)

決して「良い思い出」とは言えないかもしれないけれど、
それでもフと懐かしくなる風景。

もちろん、見たいもの、体験したいものがあって
海外旅行に行くのですが、
日本にいる時にはない不安感と緊張感を
楽しめるという期待もあるのです。
外からの刺激に体する自分の「感度」 も上がります。

また、旅がしたい。今度はアジア。

【旧 Short Tripより 2003.07.10】

▼追記ここから

夏休み(世間は:苦笑)ということで旅ネタです。

「今度はアジア」と言い始めて、何年たったかなぁ?
まぁ、ここのところ内的・外的にいろいろあって、なかなか旅行してないんです。

関係ないけど、久々にファジル・サイのハルサイを聴きました。やっぱり、かっこいいなー!あ、このCDについては関心空間でもレビュー書いています。

コメント

  1. maiko

    2005.8.6 03:26

    その感覚、なんとなくわかる気がします。
    私も、何気なく歩いてた表参道の道が、
    ある日突然、きらきらしていることに気がついたり、
    それだけでも、ちょっと見る景色が変わりますよね。

  2. 2005.8.6 06:53

    僕もたまにあるよーな気が、
    ほんまフとなんですよね、別にソコの国の事考えとった訳じゃないのに、
    なんなんでしょう、やっぱり海外の地は緊張感ビンビンで歩くので身体の芯に響きやすいからでしょうか、
    チュニジア行った事があるんですね、
    良かったですか?あんまりエー思い出ない感じですが、
    僕も何年か前に直前まで行くつもりやったのに、
    ちょうどイラクなどの戦争が悪化した時やって泣く泣く断念しました、
    いつか行ってみたいですね、
    言うか世界もっといろんなとこ行きたいです、
    またココ良かったゾーとか教えて下さいね。

  3. ike

    2005.8.6 13:58

    maikoさん、ごぶさたです!
    そういえば表参道、最近行ってないなぁ。
    ちょっと行かないだけで街の風景が変わっていることもしょっちゅうなので、歩き慣れていたと思っていた道も、あっというまに過去の記憶になってしまう感じもします。
    ☆さん:
    > 海外の地は緊張感ビンビンで歩くので身体の芯に響きやすいからでしょうか、
    あ、ナルホド。そうかもしれませんねぇ!
    チュニジア、いろんな文化(地中海系・イスラム系・ベルベル系・フランス系など)がいろいろ混在していておもしろかったですよ!モノの本によると「アフリカ一安全な国」らしいし。(笑)
    人柄も穏やかな感じでした。近隣の国ではベルベル・アラブ・ユダヤなどの人たちが対立してしまっている場合も多いそうですが、チュニジアではかなり混血化もすすむくらい、すんなりと他部族がいっしょに暮らしているとのこと。素晴らしいことだよなぁ!
    私が行ったのは、あのNYでの9月11日のショッキングな事件から1年後のことでした。2人のチュニジアの方に「あの事件について、どう思った?」と聞いてみたんです。ショッキングだったことには変わりないのですが、アラブ世界に住む人として、どう感じたか知りたかったのです。
    1人はお土産もの屋の男の子。18歳前後でしょうか。(押し売りされそうになったけど:苦笑)
    「チュニジアにとって、観光客がたくさん来てくれることは、とっても大切なことなんだ。だからアメリカもヨーロッパもアジアもアラブもみんなと仲良くしていきたいと思ってる。チュニジアでもアラブもベルベルも仲良くしてるしね」
    アジア人の唐突な質問に、丁寧に答えてくれました。ちなみに彼はアラブとベルベルの混血とのこと。
    チュニジアは観光が重要な収入源になっている国です。フランスから独立したあと、ありがちな独裁者的な政治家が手腕をふるっていたようですが、彼等が「観光を収入の基盤とする」という方針を固めて国づくりをすすめていったことにより、独立当時から国民所得が約70倍(!)にアップしたとのこと。すごいことです。
    もう一人はミュージシャンの男性。20代半ばぐらいだったと思います。
    「自分は音楽をやっているので、世界中の音楽から刺激を受けているんだ。日本の音楽も好きだよ。オキナワ音楽とか、タイコ・ドラム(和太鼓のことね)とか。だから、アラブもアメリカもなく、これからもいろんな音楽を聴いていきたいと思っているんだ」
    彼も丁寧に答えてくれました。やはり、音楽をはじめアートは世界共通言語となり得ます。
    そんなこんなで、いろいろ刺激を受けました。
    ・・・って、すっごく長くなってしまいましたね。(苦笑)
    ☆さんも旅行好きな方のようですね。私の周りには、どーも「旅人体質」の人が多すぎます。(^_^;)
    やはり類は友を呼ぶってことなんでしょうか?!

  4. 2005.8.7 07:23

    細かくありがとうございます、
    現地の空気がホンワリ浮かんだよーな
    チュニジヤまた行きたさ倍増な感じです、
    僕はあの事件のちょうど1年後、カナダに行ってました、
    入国時も出国時もドえらいチェックされたのを覚えてます、
    カナダは別室扱い、身包みひらがえされました、
    (まぁ大概どこの国行ってもチェックされますが)
    全く同じ時期にこーして他の国に行ってた方の話を聞けるのはなんやらスゲー嬉しいです、
    あぁ旅に出たいですわぁ

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