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2004.5.8

「壱越」「鸞鐘」「神仙」

何のことだかわかりますか???
駅の名前でもお酒の銘柄でもありません。(笑)雅楽などの日本の音楽で使われていた音律の名称です。ドレミファにあたるものと考えればよいでしょう。
(楽典に詳しい方へ:厳密にはドレミファの階名ではなくCDEFの音名にあたるもののだそうです)

12音全部を書き出すとこんな感じ。

壱越(いちこつ)
断金(たんぎん)
平調(ひょうじょう)
勝絶(しょうぜつ)
下無(しもむ)
双調(そうじょう)
鳧鐘(ふしょう)
黄鐘(おうしき)
鸞鐘(らんけい)
盤渉(ばんしき)
神仙(しんせん)
上無(かみむ)

もちろん、西洋音楽でいうところの「平均律」とは完全には一致しないようですが、同じように12音で表しているというのが面白いです。

ちょっと思ったのですが、現代の人たちはよほど特殊な環境で育たない限りは日本の音楽よりも西洋の音楽(おおざっぱだなー)の方が親しみがあるワケでしょう?学校での音楽教育を経た後に「よし!日本の伝統音楽をやってみたい!」と思った人など、西洋式と日本式のピッチのとりかたのギャップに悩んだりしないモノなんですかねぇ?

それを乗り越えて、理論じゃなくて体感として日本の音階を理解出来た時って・・・気持ちよさそうだなぁ!

私は伝統的な日本の音楽には全く詳しくありません。でも、少しだけ興味があって『日本の民族音楽』というCDを買ったことがあります。(今、Amazonで検索してみたけど見つかりませんでした)ショッキングピンクのジャケットもさることながら、コピーがツボでした。

日本のグレゴリオ聖歌=聲明。
リスニング・ルームが大伽藍に、
これぞ日本の大地の歌。

・・・「大伽藍に、」ですかぁ???(笑)
そう豪語(?)するだけあって東大寺やら薬師寺で「ライブ録音」ですぜぃ!

モノはなかなか心地よい仕上がりです。聲明(声明)、雅楽、木遣り、アイヌの歌、といろいろ聴けます。