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2005.7.27

区切られた空と皮膚病のイルカ

つい居眠りをしてしまった時に夢を見た。
何かのドキュメンタリーの様な映像だった。

最初に見たのは「区切られた空」を追い求める人の話。
大気の状態や天文学の知識を駆使して理想の空を探す。
木の枝の間から見える空だったり、窓の外の空だったり。
彼はそれを写真に撮ろうとしている訳ではなく、
ただ「観る」だけ。

次に見たのはイルカの皮膚病の映像。
藤壺状で、赤いものと青いものがあった。
・・・あまりにも痛々しい。
水の色が綺麗だった。
アヴェ・マリアが流れていた。

【旧 Short Tripより 2001.01.02】

2005.7.26

オリジナリティ

「オリジナリティ。そんなものは犬にでも食わせてしまえ!」
彼はそう言った。

それでも。
泥臭くても「そんなもの」にしがみついていたいと思うのは何故だろう。

何かを創りたい。かなり根本的な欲求だと思う。
おなかが空いたら何か食べたくなるのと同じくらい。

人から人へと渡っていく間に洗練されていく、場合もある。

「一から創るよりは」確かに。文明の末期症状的ではあるけれど。

そもそもオリジナリティとは?・・・ほぼ皆無。
出典を意識的しているかしていないか。それだけの問題。

何かを吸収する。咀嚼する。原形をとどめないくらい発酵する。

出典不明なものが「ふつ」と沸き上がってくる。その瞬間が、好き。

ただ、それだけ。

【旧 Short Tripより 2000.11.05】

2005.7.25

しかく

「しかく」が描きたかった
角がとれたのではななくて
いびつなものでもなくて
きりっとひきしまった
「しかく」という感じの「しかく」

「さんかく」と「しかく」はどっちが「まる」に近いの?

買い物の帰りに聞いてみた

暑い日だった
アスファルトからジリジリと熱気が伝わってきていた

「まる」に近いのは「しかく」
そう、おそわった

お月さまは、まるいの?

お月さまは、まるい

でも、お月さまは「さんかく」になっていくよ

夜はね、そう、夜は

昼間のお月さまは?

昼間のお月さまは、しかくい
「しかく」を描きたくなったとき
昼間のお月さまを描いてみた

【旧 Short Tripより 2000.11.10】