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カテゴリー:イロ・カタチ・映像

2007.6.7

一瞬の緑

少し前にテレビで見た志村ふくみさんのインタビュー。

「草木染めで緑という色を出すのは本当に難しいんです。
自然界の植物は緑色をしているけれど、
染めると緑色ではなくなってしまうのです」

「布を藍に浸して、頃合いをみて引き上げます。
液から出した時、布は濃い茶色なのですが、
空気に触れると、あの藍の独特の色が現れるのです」

「藍を含んだ茶色の布を絞って、手を離した時、
一瞬だけ緑色が現れるのです」

「そのあと、すぐに布は藍特有の色になっていくのです」

「その時現れる一瞬の緑は、
自然の植物本来の緑が、
フと現れているような気がするのです」

言葉の表現はウロ覚えなので、詳細は違っていると思いますが、
こんな感じのことを語っていらっしゃいました。

その後、実際に藍を絞る瞬間の映像が流れたのです。

目をこらして見ました。
瞬きもしないように気をつけながら。

絞っている手を緩めたその瞬間。
はたして緑は現れました。
少し光沢を帯びているようにも見えました。

カナブンの硬質な羽の色にも似た鮮やかな緑が
ほんの一瞬。

2007.6.1

色と温度の逆転現象

2つの蛇口が並んでいる場合。
通常は赤い方をひねるとお湯が出て、
青い方をひねると水が出ます。

エアコンから出てくる風を視覚的に表す場合。
赤い風なら暖房、青い風なら冷房、
暗黙の決まりごとのように示されます。

赤は温度が高く、青は温度が低い。
そんな感覚は

「手で触れる程度」の温度の話なのかもしれません。

というのも。

星、ここでは恒星の温度を考えた場合。
青白い星は温度が高く、
赤黒い星は温度が低いといわれています。

触れられる温度と触れられない温度で、
色が逆転してしまう、というのは

なんだか面白いなぁと思ったのです。

2007.5.14

カエルのおなかの色

イメージするのは、
一番身近なアマガエルでしょうか。

白っぽいような。
青っぽいような。
黄色っぽいような。

真っ白ではないけれど。
湿気っぽい印象も手伝って
実際の色よりも白に近く感じます。

そういえば。

昔、酔いが覚めかけて顏色が白ばんできた友人に
「顏の色、カエルのおなかみたいだよ」と言ったところ、
苦笑ぎみにニラまれてしまいました。

結構、スルドイ例えだと思ったんだけどなぁ?