2005.1.18
空想・世界標準時
普通、世界標準時といえばグリニッジ時間。世界的・宇宙的な規模の時間の話をする時に時々目にする言葉です。
でもね。もうちょっと日常的に使える世界標準時があったら、それはそれで便利かも?なんてことをフと思いついたのです。
ちょっと空想してみましょう。
グリニッジ時間を使うのに抵抗があるのは数字を使っているせいもあるでしょう。日付が変わるのが7時の地域の人がいたり5時の地域の人がいたりするのは、当人たちにとってはやはり抵抗がありそうです。
それだったらいっそ、記号を使ってはどうでしょう?
現に月を表す言葉は、今の日本では「1月、2月」といった数字以外は見られませんが、かつては「卯月、神無月、葉月」なんて名前を使ってました。また、海外でも「January, February」といった数字とは関係ない名称が定着している言葉もあります。それの「時間版」を作ってみるのです。
仮に、かつての日本で使ってた「子・丑・寅・卯」を使ってみたとします。私たちにとって、「最初は『子』」という順番意識が定着しているので、本当はもっと別の喩えを使いたいのですが、わかりやすいものを思いつかなかったので。(あ、星占いの星座でもよかったかもしれませんね。まぁ、いいや)今、それそれの地域で使っている時間との関係は、音階でいうところの音名と階名の関係です。
するとどういうことが起こるでしょう?
辰の刻にお昼ごはんを食べる地域があれば、酉の刻に食べる地域もあります。
丑の刻が怪談をするのに最適な地域もあれば、「真っ昼間っから、怪談なんてしてられねーよ!」という地域もあるでしょう。
威力を発揮するのは世界規模のイベントです。「W杯、初戦キックオフは寅の刻」といえば世界中の人たちに通じるのです。
プライベートでもビジネスでも、海外の国の人とのコミュニケーションには時差をカウントせずに意志の疎通ができます。
飛行機で海外に行っても、時計を修正する必要もありません。
「子・丑・寅」という局所的に使われていた言葉を使うのに抵抗があれば、新しい記号を作るというのも手かもしれません。新しい記号を作ったとしても、アルファベットその他の文字とは別系統で派生した「数字」が定着していったように1000年もあれば定着することでしょう。
せっかく作るんだったら、文字系のデザインの得意なデザイナーに新しい記号を作ってもらったら楽しそうです。
・・・と、ふくらましてみたのですが、コンピュータで情報を管理するにあたって、数字の方が圧倒的に扱いやすそうだから、定着するのは難しそうだよなぁ。残念。